【古楽演奏会】ヴォーカル・アンサンブル カペラ定期公演
ミサ《ロム・アルメ》

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ヴォーカル・アンサンブル カペラ
2021シーズン定期公演
ジョスカン・デ・プレ没後500年記念演奏会2
ミサ《ロム・アルメ》

2021年6月18日(金) 午後7時15分(午後6時15分開場)
東京カテドラル聖マリア大聖堂
開演20分前より音楽監督の花井哲郎による解説があります。

没後500年。ジョスカンの超人的なポリフォニを
ヴォーカル・アンサンブル カペラの精緻な演奏で。

ジョスカンは18曲の通作ミサ曲を残していますが、その中でも際立って特徴的な作品が「種々の音高による」ミサ《ロム・アルメ》です。ルネサンス時代を通して作曲家たちは腕を競い、様々な技法を駆使して、有名な「ロム・アルメ(武装した人)」に基づくミサ曲を作曲しましたが、ジョスカンのこの曲では、楽章ごとに元の旋律が「種々の音高に」変わり、厳格で手の込んだ仕掛けが実に緻密に組み込まれています。それでいて、あるいはそれだからこそ崇高かつ魅力あふれる響きを堪能できるミサ曲なのです。この超人的な傑作を、三位一体ミサという典礼の枠組みでお楽しみ頂きます。また、記念の年を祝して、ジョスカンが歌詞に自らの名前を隠し入れた、素敵な聖母モテットも演奏します。どうぞお楽しみに!。

演奏曲
グレゴリオ聖歌 聖三位一体のミサ固有唱
Gregorian chant, Proprium missae de Sanctissime Trinitate
ジョスカン・デ・プレ Josquin des Prez (1450/55?-1521)
種々の音高によるミサ《ロム・アルメ》
Missa L’homme armé super voces musicales
「けがれないおとめ、神を育てられた方」
“Illibata Dei Virgo nutrix”

出演
Superius 花井尚美 夏山美加恵
Altus 富本泰成 渡辺研一郎
Tenor 及川 豊 根岸一郎
Bassus 櫻井元希 谷本喜基
Maestro di Cappella(音楽監督)花井哲郎

ヴォーカル・アンサンブル カペラ
VOCAL ENSEMBLE CAPPELLA

ヴォーカル・アンサンブル カペラは古楽演奏家花井哲郎を音楽監督に古楽に取り組む声楽家によって1997年に結成された、グレゴリオ聖歌とルネサンスの音楽をレパートリーとする古楽声楽グループ。作品の真価が最大限に発揮されるよう、時代様式にふさわしい発音、発声法、音律などを追求し、グレゴリオ聖歌は10世紀の古いネウマに基づき、またルネサンス音楽は15、16世紀の計量記譜によるオリジナルの楽譜を使用して演奏する。宗教音楽は歴史的な典礼の枠組みを尊重して、グレゴリオ聖歌、祈祷、朗読などにルネサンスのポリフォニーを交えたミサや晩課といった形式でプログラムを組む。2001年以来13枚のCDをリリース、レコード芸術特誌選盤などに選ばれる。特にフランドルの巨匠ジョスカン・デ・プレには力を入れ、ミサ曲全集を好評リリース中。2015年に第27回ミュージック・ペンクラブ音楽賞を受賞。2020年以降インターネットを通じた演奏配信にも力を入れ、2021年8月にはベルギーの音楽祭 Laus Polyphoniae に東京から配信の形で参加予定。

チケット料金【全自由席・200席限定】:

前売・一般席 4600円 前売ペア席 8500円 学生席 2500円 当日5100円
※会員優先席あり
※学生券は、学生証を提示のうえお求めください

ご購入はこちら

https://eplus.jp/sf/detail/3414880001-P0030001
*ボタンで可

e+(イープラス) http://eplus.jp/
東京古典楽器センター 03-3952-5515
サンパウロ(「四谷」駅前) 03-3357-8642 

お問い合わせ:フォンス・フローリス

平日10時−17時
070-4123-0871
email: contact@fonsfloris.com

新型コロナウイルス感染予防に関するお知らせとお願い

 今回の演奏会は、新型コロナウイルス感染予防に対応したステージ・座席配置を行い、限定したチケット枚数で販売しております。公演開催に際し東京都やクラシック音楽公演運営推進協議会によるガイドラインに従い、新型コロナウイルス感染拡大予防策を実施します。ご協力をお願い申し上げます。
● 入場時に検温を実施いたします。
 (37,5 度以上の場合、ご入場できません)
● 入場時に手指の消毒をお願いいたします。
 また開演中を含めマスクを必ずご着用ください。
● 会場内でのご歓談、終演後の出演者との面会はお控えください。

ジョスカン・デ・プレ モテット・シャンソン連続演奏会

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ヴォーカル・アンサンブル カペラ2020シーズン定期公演
ジョスカン・デ・プレ モテット・シャンソン連続演奏会

2020年10月29日(木) 午後7時15分 東京カテドラル聖マリア大聖堂

主催:株式会社フォンス・フローリス
助成:文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業)

演奏プログラム

ジョスカン・デ・プレ
Josquin des Prez (ca.1450/55-1521)

1.「主の慈しみを」
“Misericordias Domini”

2. グレゴリオ聖歌:灰の水曜日のミサ固有唱より
Gregorian chant, Proprium missae in feria quarta cineres

a. 入祭唱「あなたはすべてのものをあわれまれ」
Intoitus: Misereris omnium

b. キリエ
Kyrie

3. 詠唱「主よ、私たちの罪ゆえではなく」
Tractus: “Domine, non secundum peccata”

4. 福音書朗読「その頃イエスは十二弟子を呼び寄せ」
Evangelium: “In illo tempore assumpsit Iesus”

5.「いつまで、主よ、お忘れになるのですか」
“Usquequo, Domine, oblivisceris”

休 憩

6a. グレゴリオ聖歌:アンティフォナ「ああ おとめの中のおとめよ」
Gregorian chant, Antiphona: O virgo virginum

6b.「ああ おとめの中のおとめよ」
“O virgo virginum”

7. 聖母の御告げの祝日の晩課より
Vesprae in Annuntiatione BMV

a. グレゴリオ聖歌:アンティフォナ「マリアはしかし天使にこう言った」
Gregorian chant, Antiphona: Dixit autem Maria ad Angelum

b. マニフィカト
Magnificat

c. アンティフォナ「マリアはしかし天使にこう言った」
Antiphona: Dixit autem Maria ad Angelum

8a. グレゴリオ聖歌:続唱「おとめのもとへ遣わす」
Gregorian chant, Sequentia: Mittit ad virginem

8b.「おとめのもとへ遣わす」
“Mittit ad virginem”

ヴォーカル・アンサンブル カペラ
vocal ensemble Cappella
superius: 鏑木 綾 花井尚美
contratenor: 櫻井元希 富本泰成
tenor: 及川 豊 根岸一郎
bassus: 谷本喜基 花井哲郎(Maestro di Cappella=音楽監督)

来年2021年 没後500年となる記念の年を迎えるルネサンス音楽の巨匠ジョスカン・デ・プレは、すぐれたモテットを数多く残しています。プログラムの前半には、改悛の時節の作品をお聴きいただきます。詩編を元としたジョスカンのこだわりを強く感じる「主の御あわれみを」で始まります。「主よ、私たちの罪ゆえではなく」は、ヴァチカンのシスティーナ礼拝堂聖歌隊員時代に教皇によって執り行われた灰の水曜日のミサのための作品です。ミサ固有唱と共に演奏します。後半は美しい聖母モテットと、ジョスカンの作とされている2曲のマフィカトのうち第3 旋法の作品を演奏します。受胎告知の様子を歌う「おとめのもとに遣わし」は輝かしく楽しげな中世の続唱に基づくモテットです。カペラが久しぶりに公の場で歌う演奏会、大聖堂の豊かな響きの中でどうぞお楽しみください。